みなさんの職場にも、「昔からこうだから」で続いている働き方はありませんか。
「いやいや、うちの業界は特殊だし、
誰かがやらなければ仕事が回らない
現場を知らない人に、簡単に変えろと言われても困る」
そう思う方も多いと思います。
ぼくも医療現場で、朝8時から翌日夕方まで、32時間続けて働いていました。
当時は「医療者なのだから仕方がない」と、どこかで受け入れていました。
ただ、他の施設で働いたり、カナダで働いたり、
十数年かけていろんな勤務の仕組みを体験して、
見直したことで、仕事の使命を守ることと、
働く人の自己犠牲を続けることは、同じではないと分かりました。
守りたいのは、本当に「今のやり方」なのか
2010年に初めて今の病院に来たころ、ぼくは当直が嫌で仕方がなく、
研修最後の1か月は「あと何回で終わるか」を指折り数えていました。
ただ、当時の働き方を、いまの基準で「悪かった」と
切り捨てたいわけではありません。
目の前の患者さんを救いたいという使命感も、
誰かが引き受けなければならない仕事もありました。
問い直したかったのは使命ではなく、
「使命を果たすには、誰かが我慢し続けなければならない」
という前提です。
そこで、みんなと相談しながら、24時間勤務やシフト制など、
働き方を少しずつ組み替えてきました。
2023年に振り返ったときには、当直明けの若い医師が「これからエステに行きます」「映画を観ます」と笑って帰れるようになっていました。
仕組みが変わっても、患者さんを救うという目的は変わりません。
むしろ、働く人が自分の生活を取り戻せる余白があってこそ、
「最後の砦」を守り続けられます。
哲学は、昔のやり方を否定し、誰かを責めるためのものではありません。
目的と手段が、いつの間にか一つになっていないか。
そこで立ち止まるためのものです。
以前、答えは古びる。でも、問いは古びないと書きました。
昔の答えに役目を終えてもらうことは、
これまでの努力を否定することではありません。
あなたの職場で「仕方がない」と受け入れていることの中に、
守るべき目的と、変えてもいいやり方を混同しているものはありませんか。
一つ思い浮かんだら、コメントで教えてください。
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「患者さんを救う使命」と「誰かの自己犠牲に依存する働き方」を切り離して考える重要性にすごく納得しました。目的と手段が同一視されたまま「仕方がない」で片付けられがちな現場において、何を守り何を変えるべきかを整理する視点は本当に大切ですね。
変化を恐れて、現状維持が楽だからと苦しいやり方を続けてしまう😭
変化を受け入れるようになることが1つのきっかけになりますね‼️