学んでいるのに、なぜか人生が前に進まない……
そんな感覚はありませんか。
AI、マーケティング、資格、仕事術。
忙しい毎日の中で、すぐ役立つものを学びたくなるのは自然です。
でも、どれだけ知識やスキルを増やしても、
「そもそも何のためにやるのか」
「本当に解くべき問題は何か」
が曖昧なままだと、次の一歩はあまり変わりません。
だからいな、ぼくは哲学を学ぶ意味があると感じています。
哲学は、すぐに収入を増やす学びではありません。
資格が取れるわけでも、明日から仕事が劇的に変わるわけでもない。
それでも哲学には、自分が当たり前だと思っていた前提を問い直し、仕事や人生の向きを選び直す力があります。
きっかけは、スタンフォード・オンライン・ハイスクール校長の星友啓先生による、スタンフォード式「問い」の科学。
今回あらためて哲学を「問い」という切り口から学んで、自分が教育や研究、医療現場で大切にしてきたことの根っこには、哲学があったのだと気づきました。
哲学は、物事の前提を問い直す
哲学というと、「善とは何か」「目の前のものは本当に存在するのか」といった、少し難しい議論を思い浮かべるかもしれません。
もちろん、それも哲学です。
でも、ぼくが今回強く感じた本質は、物事の前提や、根本にある価値観を問い直すことでした。
なぜ、この仕事をしているのか。
なぜ、これを成功や失敗と呼ぶのか。
いま使っている方法は、本当に目的に合っているのか。
前提を問い直すと、これまで見えなかった選択肢が見えてきます。
たとえば、仕事がうまくいかないとき、「自分は失敗ばかりしている」と捉えることもできます。一方で、「うまくいく方法が、まだ見つかっていないだけ」「このやり方ではうまくいかないと分かった」と捉えることもできます。
起きた出来事は同じです。しかし、立てる問いが変われば、そこから見える世界と次の行動は変わります。
問うことは、自分の人生を選び直すこと
実際に学んでみてよかったのは、哲学が単なる知識ではなく、考える力、読み書きする力、そして異なる視点を持つ人と対話する力の土台になると実感できたことです。
星先生の講座では、心の基本的な欲求として、次の3つが紹介されていました。
つながり
できる感(有能感)
自分から感(自発性)
なかでも「自分から感」は、自分の意思で選んでいるという感覚です。
「これは何のためにやるのか」
「もっとよい方法はないか」
「ここから自分は何を学べるか」
こうして自分で問うことは、誰かに与えられた正解に従うのではなく、自分の人生を自分で選ぶための土台になります。
長く教育に携わってきたぼくにとって、この3つは非常に大きな気づきでした。人が学び、成長し、幸せに生きるために本当に必要なものは何か。その答えに近づく入口が、哲学にはあるように思います。
学んだことを、少しずつ共有します
この講座で学んだことは、一度の記事だけでは書ききれません。
そこで、今日から7日間にわたり、
なぜ「問う力」が運命を分けるのか
答えは古びる。でも、問いは古びない
良い問いに正解はないが、悪い問いには型がある
ちょっと違う一言が、記憶と痛みを変える
答えが出ない問いは、頭の片隅に置いておく
良い問いは、5階建てのはしごを往復する
について、考えていきます。
答えは、時代とともに古くなります。
でも、よい問いは、何度でもぼくたちの思考を動かしてくれます。
まず次回は、なぜ「問う力」が、仕事や人生の進む方向まで変えるのかを考えていきます。
あなたが今、当たり前だと思っていることには、どんな前提が隠れているでしょうか。
よければ、この問いを少しだけ考えてみてください。
そして、この記事を読んで浮かんだ「自分の前提」や「最近気になっている問い」があれば、ぜひコメントで教えてください。
明日は、なぜ「問う力」が、仕事や人生の進む方向まで変えるのかを考えていきます。
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7日間かけて、哲学を「知識」ではなく、人生を選び直すための道具として一緒に学んでいきましょう。




問いを立てることで「自分から感」が生まれるという考えが、とても参考になりました。
続きも今後読んでいきたいと思います。
AIや仕事術など、すぐに役立つノウハウばかりを追いかけてしまいがちな日々に、ハッとさせられました。「そもそも何のためにやるのか」という根本的な前提がブレていると、どんな知識を積み上げても結局は迷子になってしまいますね。目の前の状況を「失敗」と捉えるか「次の手が分かった」と捉えるかという、自分の頭で考え直すための道具としての哲学の面白さが、とてもすっきりと伝わってきました。