SNSに投稿している。
noteも書いている。
音声配信も続けている。
それなのに、ふとした瞬間に「自分の中に何が積み上がっているのだろう」と感じることがありませんか。
毎日それなりに発信しているのに、過去の投稿は流れていくばかり。
思考もノウハウも、自分の中に残っている実感がない。
でも、原因は発信量ではありません。
「発信を資産として残す仕組み」がないだけです。
ぼくは最近、その仕組みを作り始めてから、発信がずいぶん楽になりました。
この記事では、そのシンプルな方法を紹介します。
最初から「記事」を書こうとすると、手が止まる
情報発信を続けたい人ほど、最初からきれいな文章を書こうとします。
タイトルを考える。
構成を考える。
読者に役立つ内容かを考える。
有益かどうかを考える。
もちろん、それらは大切です。
ただ、毎回そこから始めると、少しずつ疲れます。
ぼく自身も、文章として整えようとすると、どうしても肩に力が入ります。
一方で、音声ならもう少し気楽に始められます。
通勤中でもいい。
散歩中でもいい。
仕事の帰り道でもいい。
今日あったこと、引っかかったこと、少しだけ腹落ちしたことを、スマホに向かって話してみる。そのときの相手は、知らない誰かでなくて構いません。
ぼくは「10年前の自分」に向けて話すくらいが、いちばん続けやすいと思っています。
10年前の自分に、
「そこは焦らなくていいよ」
「今ならこう考えるよ」
「その違和感は、あとで大事な問いになるよ」
と話す。
そう考えると、発信は少し優しくなります。
不特定多数に向けて正解を言うのではなく、過去の自分に向けて、今の自分が分かったことを手渡す。
この距離感なら、毎日続けやすくってちょうどいいんです。
音声配信の目的は、再生回数だけではない
音声配信をしていると、どうしても再生回数が気になります。
何人が聞いてくれたのか。
フォロワーは増えたのか。
もっと短い方がいいのか。
もっと分かりやすいタイトルにした方がいいのか。
もちろん、届ける工夫は必要です。
でも、音声配信の価値を再生回数だけで見てしまうと、発信は苦しくなります。
ぼくにとって、音声配信のもう一つの価値は、自分の思考を外に出せることです。
話しながら、自分が何に引っかかっているのかが見えてくる。
同じ話題を何度も話しているうちに、自分の軸が見えてくる。
「睡眠の話をよくしているけれど、これは単なる健康話ではなく、専門職の判断力やリーダーシップの話につながっているな」
「AIの話をしているけれど、結局は自分の知識資産をどう扱うかの話をしているな」
そんなふうに、あとから自分の発信を見返すことで、ばらばらに見えた話題が一本の線につながっていきます。
これは、発信をしている最中には分かりにくいことです。
だからこそ、音声は流しっぱなしにしない方がいい。
ただの音声配信はフローで流れていってしまいます。でも、ちゃんと文字にして構造化すれば、ストックされて「資産」になります。
発信を続けるには、意志よりシステムが必要になる
発信が続かないとき、人は自分の意志の弱さを責めがちです。
でも、ぼくはあまりそう考えていません。
続かないのは、意志が弱いからではなく、続く仕組みになっていないからです。
毎回ゼロからテーマを考える。
毎回ゼロから文章を書く。
毎回ゼロからSNS投稿を作る。
これを全部、気合いで回すのは無理があります。
人間のキャパシティは一定です。
新しい発信活動を足すなら、どこかで作業を減らす必要があります。
だから、最初に少し時間をかけて、音声から文字起こし、保存、整理までの流れを作っておく。完璧な自動化でなくても構いません。
まずは、録音した音声がテキストになり、日付つきで保存されるだけでも十分です。
そこから、週に一度だけ見返す。
繰り返し出ているテーマに印をつける。
記事にできそうな一文を拾う。
それだけでも、白紙から書き始める負担はぐっと減ります。
発信を続けるには、足し算だけでは苦しくなります。
書く作業を減らす。
迷う時間を減らす。
保存先を探す手間を減らす。
そうやって、発信の前後にある摩擦を減らすことが、続く仕組みになります。
じつは、毎日の音声配信を、自動で文字起こしして、保存して、さらにSNSまで自動投稿できてしまうシステムがあります。
昨日も紹介した ウミノ|サブスタックの教科書著者 さんの有料noteです。正直なところ、ぼくはmake.comというサービスをは知らなかったのですが、いまではなんでも自動化できないか考えてしまうほど、ハマってしまいました。
いままで、本当に無駄な情報を垂れ流していたとおもって、過去ラジオの文字起こしを自動化しておこなって、コンテンツをストックしています。
自分データを溜めて、情報発信を手軽に行いたい方にオススメです。
測るべきものは、再生回数だけではない
もちろん、再生回数やアクセス数を見ることは悪いことではありません。
数字は、読者やリスナーとの接点を知るための大切な指標です。
ただ、個人の情報発信では、数字だけを指標にすると苦しくなります。
ぼくがもう一つ見たいのは、自分の思考が再利用できる形で残っているかです。
過去の音声から、自分の発信の軸を見つけられるか。
過去の文字起こしから、新しい記事の論点を拾えるか。
同じテーマを何度も話す中で、以前より言葉がクリアになっているか。
読者に向けて、少し優しい言い方に変わっているか。
こうした変化は、すぐには数字に出ません。
でも、長く発信を続けるうえでは、とても大事な指標です。
情報発信は、外に届ける活動であると同時に、自分の思考回路を育てる活動でもあります。
自分が何を問題だと感じるのか。
どこに認識のズレを見つけるのか。
どんな対立軸を抱えたまま考えるのか。
何を優しく伝えたいのか。
それを積み上げるために、音声と文字起こしは相性がいいのです。
まずは1ヶ月、短く話してみる
最初から大きな仕組みを作る必要はありません。
まずは1ヶ月、短く話してみる。
5分でもいいと思います。
テーマは、10年前の自分に伝えたいこと。
今日あった出来事。
最近、何度も考えていること。
仕事で感じた違和感。
読んだ本から思い出したこと。
人との会話で引っかかった一言。
そういう小さな材料で十分です。
話したら、文字起こしして残す。
週末に見返す。
何度も出ている言葉を拾う。
そこから一本だけ記事にする。
このくらい小さく始める方が、現実的です。
コンフォートゾーンに片足を置いたまま、もう片足だけストレッチゾーンに出す。
そのくらいの負荷でいいと思います。
無理に毎回すばらしい話をしようとしない。
毎回きれいな結論に着地しようとしない。
話しながら考え、あとから整える。
それで十分です。
発信は、一気に変えるものではありません。
小さな積み重ねが、あとから大きな資産になっていきます。
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「毎日聴いています」とか声かけていただくだけでも、続けようというインセンティブになっています。
最初から綺麗な文章を書こうとせず、「10年前の自分」に向けて音声で気楽に話すという書き出しの工夫に、発信のハードルがぐっと下がる思いがしました。
不特定多数に向けた正解を用意しようとすると肩に力が入ってしまいますが、過去の自分に今の自分が分かったことを手渡すという距離感であれば、毎日無理なく、優しい気持ちで続けられそうです。